ターゲットを倒すための第一の武器は、もちろん超能力です。ゲームの開始時に6種類の能力――雷、熱、念動、運命、空間、精神から2つを選び、それらを用いて攻撃しましょう。

「電熱ブレード」は「雷」か「熱」のどちらかを持っていれば使用できます。熱で加熱しても、電熱を引き起こしてもこの現象は起こせるのですから。

 もう一つの武器こそが超能力者用対超能力兵器レゾナンスリングです。超能力を特殊な波動に変換して放ち、その波長が相手の能力2つと合致していれば相手を一撃で無力化できます。

 相手のカードや動向から、その能力は推測できるはずです。推理を働かせ、相手を見抜きましょう。

 自分のターンにはカードの使用かレゾナンスリングの起動のどちらかが行えます。

 超能力者だけが視るという不思議な幻影。それがファントムです。その正体は不明ですが、6種類の能力と関連していることは分かっています。ファントムたちと呼応すれば、特に強力な超能力を発動させ、戦いを掌握できるかもしれません。

 強力である半面、片方の能力が確定してしまいます。絶好の機会を探りましょう。

 簡単な戦いではありません。レゾナンスリングの存在ゆえに、強力な超能力を考えなしに使うのは危険です。能力を絞らせないよう、迂遠な現象で戦いましょう。そしてここぞという場面で強烈な能力を撃ちこむのか、それとも推理を進めて能力を見抜くのか。決断するのはあなたです。

 本作は1対1でも3~4人の乱戦でも遊べます。1対1では手に汗握る頭脳戦が、乱戦では思惑渦巻く混沌がお楽しみいただけます。まったく異なるプレイ感を体験してみてください。

 20XX年、某国。そこではコンピュータと生体機器技術の進歩が管理と支配を推し進め、国家、大企業、裏組織による水面下の争いが続いていました。その戦いで主戦力となったのは超能力者と呼ばれる少年少女たち。彼らの身にまとう力場は従来の火器を寄せ付けず、放たれる力は戦場を支配しました。

 一見して平穏な世界の中で、争いは静かに、闇夜の中で起こります。そう、今宵もまた超能力者たちの暗闘がはじまるのです。

 超能力者たちは強大な力を持ちますが、組織の傀儡に過ぎません。彼らは幼少期に高度な外科手術を施され、電子機器と脳を直結することで生まれました。

 生まれながらに組織の管理下にある彼らには自由はありません。組織の欲望、野望、あるいは願望や誰かにとっての希望のために戦いを強要されてきたのです。ゆえに彼らは短命であり、最も年長なものでさえ二十歳を超えるかどうかといったところでしょう。

 あなたもまた超能力者の一人。組織の下で暗い糧を得る日々を過ごしていました。そんな中、ある任務の中であなたは不思議な存在に出逢います。それはともすれば妄想のような、その場ではあなただけが認知していた亡霊でした。

 ですが組織や同じ超能力者から情報を得ていくにつれ、亡霊は確かに存在し、ファントムと呼ばれていると知ります。あなたは亡霊との再会を望み、謎を解き明かすべく行動を開始します。そのためには任務をこなし、組織で生き残り続けなくてはなりません。そして今宵もあなたは、暗闘へと臨むのです。